インスタントラーメン専用の冷凍ストックチャーシューを簡単に作る!
2020/05/17
インスタントラーメン。よく食べます。新商品も常に出てきて様々な味のラーメンを手軽に楽しめます。
そんなインスタントラーメンを食べるにあたっていつも考えるのがトッピング。ラーメンはトッピング具材も含めて一杯のラーメン。その中でも「チャーシュー」は最も重要な具です。どんなラーメン屋さんのデフォルト(ノーマル)ラーメンでもチャーシューは必ず乗っかています。
インスタントラーメンにもチャーシューは乗せたいところ。チャーシューだけトッピングしても劇的に味わいが変わります!
しかし!スーパー・コンビニなどで、
ラーメンに乗せるようなチャーシューは中々見当たらない。
よくある真空パックのチャーシューは「ハム」ですし・・・。
ラーメン屋さんでチャーシューが買えるところもありますが、そんなに高価でしっかりしたものじゃなくていいんです。夜食などでサクッと楽しむレベルですからね。
インスタントラーメン用に楽しむ程度のお手軽に買える「ハムではない」チャーシューが中々見つからない。
それならば自分で作るしかないッ!
一度の調理で出来るだけ簡単にインスタントラーメン数杯分のトッピングをまかなえるストック型チャーシューを作りたいと思います!
インスタントラーメン用!チャーシューはこうやって作る!
インスタントラーメンを食べるたびにチャーシューをサッと乗っけたい。ストックがなくなったらまたサッとチャーシュー作り。この繰り返しがしたい訳ですので、手間を感じるチャーシュー作りは今後続かない!
ということで・・・。
ヒモで縛らない。
ニンニク・生姜・ネギの青い部分、入れない。
味付けは塩のみ。
よくあるチャーシューレシピの調理工程をかなり省きます。今まで何度も様々なレシピを参考にチャーシューを作りましたが、ここまでシンプルに作るのは初めて。
ヒモで縛る効果、薬味の効果がどれほどのものなのか!?が試せる訳でもあります。
後、ストックチャーシューということで、スライスして冷凍保存をするというのが前提のチャーシュー。そこのところも考慮した作り方です!
~~さあ調理開始です!細かくレポートいたします。~~
まずは主役の豚肉!スーパーで「豚バラブロック」を購入しました。
やはり豚バラの脂の旨味が欲しい!インスタントラーメンなら特にこの旨味を注入したい訳です。ロースやモモ肉も美味しいですが、「対インスタントラーメン」。豚バラが合うでしょう!
そして「国産」にしました。外国産よりもお値段は上がりますが、なにせ手を抜く調理方法。外国産だと獣臭が強かったりします。においを消す、「にんにく」・「生姜」は入れませんので、ここは国産の豚バラブロックをチョイスしました。量は300g強です。
この豚バラブロックを鍋にそのままドン!油は入れません。豚に下ごしらえもしません。ひもで巻く作業も省きます。
そして表面を強火で焦がします。ブロック状だから表・裏だけではなく側面も全て焼き色を付けます。
脂は凄く出ますので、その脂で焦がす感じです。よく「表面を焦がして旨味を閉じ込める」と言いますが、私的に焦がす作業は「メイラード反応」という肉を焦がしたときにおこる反応が旨味を生み出す!この化学反応のために肉を焦がします。
水を入れます。
豚バラが隠れる程度水を入れるわけですが、入れる水の量はしっかりと計ります。「800ml」入れました。後の塩加減に影響しますので。
ふたを閉め沸騰させます。
ボコボコなったらふたを開けます。
物凄い灰汁です。さすがにこれはすくい取ります。
そしてここから調味料を投入。調味料といっても「塩」と「酒」だけです。
お酒はドボドボと適量。大さじ2杯程度です。
塩の分量は、「塩だけで作るチャーシューのレシピ」を色々と参考にした結果、
水800mlに対して塩小さじ3杯!
これでいきます。
ここから蓋をして再度沸騰したら弱火。
これで「40分」火にかけます。この時間はチャーシューを煮込む時間としては少々短めの時間。1時間以上煮込んでトロトロにするのが一般的のようですが、今回はきれいにスライスして小分けに冷凍保存するという大事な工程が待ってます。今までの経験上、豚バラを柔らかく煮込むと脂と肉がばらけやすくなり、冷ました状態で切ってもきれいにスライス出来なかった訳です。しかも今回はヒモで縛っていません。果たして今回は綺麗にスライスできるでしょうか?!
中間地点20分あたりで一度ブロックをひっくり返します。
うわ~もう美味しそう!
40分経ったら火を止め粗熱が取れるまでそのままにしておきます。冷めていく段階で塩味も染み込んでいきます。
ここでスープの味を確認。めちゃくちゃ塩っぱい!!目が飛び出そうなぐらいの塩分。スープとしては飲めないレベル。この塩分を染み込ませて大丈夫なのか?!心配になりますが、信じて続行です。
ある程度冷めたら、ジップロックなどのジッパー付き袋に豚バラブロックを入れます。
それと同時にお玉一杯分の豚バラブロックを煮込んだスープも入れます。
常温位になったら冷蔵庫に。
これを一晩冷蔵庫で寝かせます。味を染み込ませるのと、冷ましてスライスしやすくするということです。今回は結局、丸々24時間寝かしちゃいました。塩辛くなりすぎてないか・・・。
冷蔵庫から取り出します!
うん!冷ましたことで固くなりスライスしやすそう。
丁寧に包丁でカットします。おお!脂が崩れない。形を留めてくれます。我ながら綺麗に切れてテンションが上がったので、お皿に並べてみました。
もう少し薄切りでも行けたかな~。よかった!これでキッチリとストックチャーシューとして小分けに冷凍しやすそうです。今まで豚バラをこんなにきれいに切れたことがなかったんですよね。煮込み時間を控えめにしたことが「吉」と出たようです。
そして数枚味見。心配だった塩加減。ちょ~どいい!!塩味がしっかりと付いていて、塩っぱすぎることもありません。なるほど、こういう感じなんですね。800mlの水に塩小さじ3杯で問題ない!
豚肉の香りの方は、これが全く気にならない!「ニンニク・生姜・ネギの青い部分」・・・。国産の豚ブロックには必要ないのか?と思えるくらい。豚肉のくどい獣臭はあまり感じません。
チャーシューの味わい。好みの差はありますが、やはりシンプルな味付けだからこそ豚の旨味をしっかり感じることが出来るチャーシュー。とっても美味しいッ!これなんです!あらゆるインスタントラーメンに浮かべたいチャーシュー!私好みのチャーシューが仕上がっています。
後はこれを小分けにラップでくるんでいくんです。
大き目の物は2枚組、小さ目の物は3枚組といったところでしょうか。これがまた以外に楽しい作業!
300g程度のブロックで、味見したチャーシューを差し引いて9食分のインスタントラーメンのトッピングが出来ました。
よ~しこれで、インスタントラーメンをちょっと豪華に楽しめそうです。
冷凍ストックチャーシューでインスタントラーメンを楽しむ!
以上のような過程で作った冷凍チャーシューを実際インスタントラーメンに乗せて食します!
冷凍庫から取り出した状態。
本来ならインスタント麺を茹でるときに冷凍のまま一緒にぶっこんでもいいのですが、今回はレンジでチンすることに。500wで30秒ほど。少々冷たくてもいいでしょう。
完成したインスタントラーメンがこれッ!
いやいや~我ながら充実した見た目のラーメンが出来たと思います。やっぱりチャーシューは絶対必要なんです!ちなみにこのインスタントラーメンはセブンイレブンの箱タイプのインスタントラーメン「一風堂」です。「きくらげ」と「ネギ」もオリジナルで用意しました。
さあ!チャーシューはどんな感じに?!
熱が入っても、しっかり形は整っています。頂きます!
間違いありません。旨いチャーシューです!冷ました状態で味見したものとはまた違いジューシーさが加わります。豚の脂が溶けますからね。柔らかく仕上がっていますが、歯ごたえもしっかりと残っています。これが絶妙!自分をちょっと褒めすぎ。
そしてもちろんスープ全体の味わいも、本物の豚の旨味が加わることによって、インスタントっぽさが薄れる訳です。
このひと手間でインスタントラーメンライフが劇的に変わります。
そして、この手間も極力手を抜いた作り方。
このストックチャーシューは今後も作り続けられそうです。
極力手を抜く簡単ストックチャーシューレシピ
今回のインスタントラーメン専用ストックチャーシューの作り方をまとめます。
①国産豚バラブロックを鍋にドン。
②表面を焦がす。
③水を入れる。
④沸騰したら灰汁を取る。
⑤塩と酒を入れる。
⑥40分煮込む。
⑦ジッパー付きの袋にお玉一杯分の煮汁と共に入れる。
⑧一晩冷蔵庫に。
⑨冷蔵庫から出してスライス。
⑩小分けにラップにくるみ冷凍して完了!
この10ステップで作った訳です。一晩またぐことになるのですが、作業自体はシンプルで簡単。ストックがなくなる前にまた作ろうと思います。
でもやっぱり面倒といえば面倒。そういう人は買っちゃいましょう。サクッとネットで。
あらかじめスライスされた冷凍チャーシューはネットでも購入出来ちゃうんですよね。
おわりに
チャーシュー作りにどれだけ手を抜くか!これをコンセプトに今回チャーシューを作ってみました。
今まで私も何度もしてきた、
ヒモで縛る。
ニンニク・生姜・ネギの青い部分を入れる。
という工程は「究極にこだわり抜いたレシピ」なのではないか?と思いました。これらの工程を省いても、出来の悪いチャーシューにはならないと思います。
ヒモで豚肉を縛る作業はとっても面倒!日ごろ使わない薬味をチャーシュー作りのために買うのももったいない!
作る人それぞれの理想のチャーシュー作りは、「しなくてもいいこと」というのもあるんだな~。ということを学びました。ただ、肉の質にもよりますね。国産と外国産ではかなり違いますし。外国産でも美味しいチャーシュー作りを試してみたいですね~!
最後までお読みいただきありがとうございます。