土鍋・ホーロー・ステンレス・業務用電気鍋?
おでん鍋として効率がイイのは!?
寒い時期になれば必然的に増えてくる家庭でのおでん調理。多少手間がかかっても、完成して口にすればほっこり幸せにしてくれます。そんなおでんは各家庭で...
作り方は様々。
●カットした具材を一気に鍋にぶち込みグツグツ。
●下ごしらえした具を弱火でじっくり長時間。
●一晩で食べる分だけ作る。
●2~3日分作って楽しむ。
●前日に作って一晩寝かせる。
●2人分の分量、4人分の分量
...などなど。
一概におでんといっても、時短重視だったり染み込み重視だったり、一回に作る量も各々の家庭で実に様々。
そういうことで!
作り方別で効率のいい「おでんに使う鍋の種類」というものを考察しました。
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目次
・まず「おでん」という料理の調理法について。
・保温性に優れた鍋とは。
・作り方別でおすすめの鍋を考察!
・おわりに
まず「おでん」という料理の調理法について。
家庭で作るおでん。作り方は様々で自由。
ただ。おでんが好きすぎて、こだわりを言いたい。
煮物料理ではない。
鍋料理ではない。
そんな特殊な料理だぜッ!
ということで、おでん調理について。
■ おでんはグツグツ煮込まない!
おでんと言えば「煮込み料理」の部類に入ってくると思いますが、他の煮込み料理と少々違うニュアンス。様々な具材をひとつの鍋にぶち込んでグツグツ煮込むというものではなく、それぞれの具材のそれぞれの下ごしらえを施したものを、90度手前の沸騰させない程度の保温状態的な出汁(スープ)に漬けこんでおく「煮込み」というより「漬け込み」料理のような感覚。
おでんの代表的な具材の中で、柔らかくしないといけない具は「大根」「牛すじ」辺りでしょうか。それらの具は下ごしらえの段階でめいいっぱいグツグツ煮て柔らかくし、本鍋に投入します。
ですから、本鍋では煮込むというより温める程度の温度でしか調理はしません。お忙しい主婦の方にとってはとても手間がかかる事かも知れませんが、趣味でおでんづくりを楽しむ私にとっては、この手間を楽しむ訳です。
■ 冷めていく過程で味がしみ込む!
食材に味がしみ込むのは、煮込んでいる時よりも、むしろ冷めていく時。これはよく耳にする知識です。もちろんおでんは染み込みが肝心ですので、この知識はふんだんに使います。
そして、その「冷まし方」も重要と考えます。私の体験談...。時短ということでおでん鍋ごと氷水につけて急激に冷ましたりしてました。でも、どうあがいても一晩おいて冷ましたものに染み込み具合は勝てない。同じ常温の温度にもっていっても...。
どうやら。冷ました温度ぶんスープを吸収するというよりも、「冷めていく状態」の時間の長さが重要なようです。
つまり。
ゆっくりゆっくり温度を下げながら「冷めていく状態」というものを長時間与える。
これが大切な訳です。
保温性 に優れた鍋!
火を消しても冷める速度が遅い鍋です。
保温性に優れた鍋とは。
■ 保温性を高めてくれる材質とは。
陶器・ガラス
といった素材です。
陶器といえばやはり土鍋。おでんに土鍋を使うのは理にかなっている訳です。そしてガラスにも注目。ガラス素材も保温性が優れています。耐熱ガラス鍋やホーロー鍋。ホーロー鍋は金属をガラスで覆ったものです。
火を消した後、ゆっくりと温度が下がっていくので、まさにおでんに使いたい鍋です。
■ その一方。
アルミ・銅
は、熱伝導率に優れており鍋の温度を速く高温にしてくれますが、保温性という面では弱い材質。冷めるスピードもはやい訳です。
軽くて使いやすいアルミ鍋はチャチャっと料理するには重宝しますが、おでん向きではない素材。銅鍋は高級であまり家庭で使うというイメージはないのですが、しゃぶしゃぶのお店で見かける感じ。素早くお客に料理を提供するということかな。
■ そして保温性という面で、ダークホース的な素材。
ステンレス
この素材も保温性は中々なもので、人気ブランドのホーロー鍋に引きを取らないようなんですね。鍋の価格も、アルミ程ではありませんが、安価で一般的に使いやすくサイズも様々です。
作り方別でおすすめの鍋を考察!
各家庭でおでんの楽しみ方、作り方は様々。パターン別で効率のいい鍋を考察!
具を一気にぶち込み柔らかくなるまでグツグツ煮込み、その日のうちに食べる。
おそらく家庭で作るおでんでは、このパターンが多いかと。具材別個で下茹でなんて面倒ですからね。
このパターンでは「どんな鍋」でも良いと思います。おうちにある作りたい分量に適した鍋ということで。そして上に記した保温性の低い「アルミ」の鍋でも十分。軽くて使いやすいですしね。熱伝導率が高いので素早く煮込みに入れます。調理後すぐに食べるので保温性はあまり関係ないわけです。
▼パターンその1のおすすめ鍋
このような大き目のサイズの鍋はおでん向きですね。アルミは軽いので扱いやすい。価格も安価です。サクッと作ってサクッと食べるおでんなら、アルミ鍋がおすすめです。
話題の電気圧力鍋も使いやすく便利。短時間でおでんの具材を柔らかくしてくれます。
2人分のおでんを「冷ます」工程も加えて調理する。
ご夫婦など大人2人の夕食の分量で、更に、味を染み込ませるために一度冷ますという手間を加えるとすれば、やはり土鍋がおすすめです。
ファミリー向け...2日分のおでん...。など大量の具を調理するのであれば、土鍋では容量が足らない。それをまかなえる大型土鍋もありますが、重く扱いにくい。でも2人分程度の量ならば土鍋を使いたいところ。保温性が抜群だから、冷ます工程でゆっくりと冷めていき、じっくりと味が染み込んでいきます。
▼パターンその2のおすすめ鍋
楽天の土鍋部門でランキング第1位の土鍋。容量1.9Lの8号サイズで、2人分に使いやすい大きさ。土鍋仕様前にする目止め処理(一度、お米・片栗粉・小麦粉などのデンプン質を、水と炊く。)は必要なく、食器用洗剤で洗えば即使える使用も嬉しい。大容量を求めなければ、おでん鍋としては最強です。
土鍋と同様に、保温性に優れたホーロー鍋。ホーローといえばル・クルーゼ。深い鍋の形状が多い鍋ですが、このル・クルーゼの鍋は浅型・幅広タイプだから具が扱いやすいおでん向き。容量は6.3リットルで2人分の1食分なら少々大きすぎか?でも2食分なら丁度いい。更にファミリー1食分にも丁度いい。っといったサイズ感でしょうか。価格は高めですが、他に使える料理のレパートリーはかなり多い。
大量・数日分のおでんを「冷ます」工程も加えて調理する。
わが家でよくするおでんのパターン。家族4人で2日程度の夕食をまかなえるくらいの量を作るパターン。下ごしらえや冷ます工程で手間をかけるおでんなら、2~3日は楽しみたいパターンです。
ただ、この容量は土鍋ではちょっと無理がある。相当デカい土鍋を使わないといけません。勝手が悪い...。一方「炊き出し」などで使われる大きくて軽いアルミ鍋は、使い勝手は良いですが、保温性に欠ける素材。そこで注目したい鍋が...!
ステンレス鍋。
サイズ ⇒アルミ鍋なみに豊富。
価格 ⇒アルミ程ではないが安価。
保温性 ⇒土鍋に負けない?保温性。
▼パターンその3のおすすめ鍋
このような鍋。30㎝タイプ。わが家でも使っています。かなりの容量。満水容量は9~10リットルあります。4リットル程の水を使い、具をたっぷり投入しても...。
こんな感じです。家族4人分の2食分は楽勝です。大根・こんにゃく・たまごなど大量に底に入っています。変わり種としてシュウマイ何かも入れちゃったり、というスペースもあります...。大型鍋でもそこまで重量はなく扱いやすい。価格も4,000円程度で購入できます。そして保温性!ステンレスは保温性も優れています。火を消して5時間程度なら(具材量にもよりますが)鍋を触ってもまだほんのり温かい感じ。本格的に大量おでんをじっくりとスープを染み込ませるなら、ステンレス鍋がおすすめです!
大量に作る。手間は惜しまない。そんなコアなおでん作りが好きな人には結局この鍋を求めたくなる!
コンビニなどで見かける業務用のおでん専用鍋。こちらの鍋は電気鍋で扱いやすく家庭でも全然使えます。容量は12リットルと大容量で浅く広い形状。まさにおでん専用。素材は保温性の高いステンレス。そして電気鍋だから温度調整はダイヤル式。30~80度の調整が可能。最高でも80℃。これでいいわけです。「調理」をする訳ではなく、下ごしらえなどを施した具材を「漬け込む」本鍋がおでん鍋。沸騰させない程度の温度で煮込んでくれます。価格は高いがこれが欲しい...。ただ、デメリットもあります。おでんをしない時期の置き場所。大きいので邪魔です。ですので、この大型電気鍋を使わない時に収納できる「スペースの確保」が必要です。このスペースの確保が出来れば、家族にも迷惑をかけずに「趣味おでん」を楽しめることでしょう。
各々のご家庭の「おでんの取り組み方」別でおすすめの鍋を紹介してみました。ご参考にして頂ければ幸いです。
おわりに
おでんという料理を作る際に使う鍋。そこに焦点を当て考察しました。
このような結論です。ステンレス素材は水筒などにも使われている訳で、保温性は高いです。鍋のサイズも豊富です。
おでんを作る「意気込み」の違いで選ぶ鍋も変わる、といったところでしょうか。
最後まで読んで頂いてありがとうございます。
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